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FIA GT 最終戦:ミハエル・クルム/ルーカス・ルアー組はドライバーズタイトルを獲得。

2011年11月08日

JRM Racingはチームズタイトルには届かず
FIA GT1世界選手権第10戦 – レースレポート
(ソース:NISMO)

2011年FIA GT1世界選手権最終戦は、アルゼンチンのサンルイスで今年最後のレースとなるチャンピオンシップレースが行われました。しかし、オープニングラップで多重クラッシュが発生し、このアクシデントに巻き込まれたJRM Racingは、ここでチームズタイトルの可能性が消滅。悔しい幕切れを迎えることとなってしまいました。

前日に行われた予選レースでGT1ドライバーズタイトルを確定させた#23 JRM Racing NISSAN GT-Rは、数々の成功を収めてきたこの一年に有終の美を飾る勝利を目指してグリッド2番手につきましたが、スタートドライバーを務めたルーカス・ルアー(ドイツ)のレースは、わずか数秒しか続くことはありませんでした。通常のラウンドでもよくあるように、スタート直後のロングストレート、ポジションを巡ってのせめぎ合いが展開されるなか、上位2台同士のタイヤがわずかに接触したことが5台を巻き込むアクシデントに発展。#21 JRM と、同じく日産勢である#21 Sumo Power GTもこの混乱の犠牲となってしまいました。
一方、残る2台のGT-R勢、15番手からスタートした#22 JRMのリチャード・ウェストブルック(英国)と、4番手からスタートした#20 Sumo Power GTのエンリケ・ベルノルディ(ブラジル)は、このスタートの混乱から抜け出して、4位(#22 JRM)と12位(#20 Sumo Power GT)につけました。セーフティカーがコースから出たと同時にピットストップ時間が始まったため、この間、2台はこのポジションを維持することになりました。2台のピットワークは順調に進み、#22 JRMは2位、#20 Sumo Power GTは7位でコースに復帰しました。さらに#7 アストンマーチンがドライブスルーペナルティに入ったことで、2台はそれぞれの順位はさらにひとつ上がりました。

#22 がこのまま首位でフィニッシュすれば、JRMがチームズ選手権タイトルを獲得できる計算となり、いい流れができていました。しかし、残り15分というところで、スタートでのアクシデントを再調査した審査委員会が、#7 ヤングドライバーのアストンマーチンと同じく#22もセーフティカー走行中にポジションを上げたと判断、#22にもドライブスルーペナルティが科せられてしまいました。

この時点で#22のドライバーを務めていたピーター・ダンブレック(英国)がドライブスルーからコースに戻ったのは、アストンマーチンのすぐ後ろでした。ダンブレックのGT-Rはハードに攻めて#7を抜くと、最終ラップで#40フォードGTも抜き、最終的に8位でフィニッシュしました。このレースで獲得したポイントの結果、JRMはチームズ選手権争いではヤングドライバーのすぐ上位につけましたが、首位入れ替えには一歩届きませんでした。

レース後、#23 JRMのドライバー、ルーカス・ルアーは、チームズタイトルを逃したことに落胆を見せながらも、前日にGT1ドライバーズタイトルを獲得したことを取り上げて「2011年は4勝を収め、私たちにとっては素晴らしいシーズンとなりました。ことしはGT-Rに完璧にマッチしたコースもあったので、素晴らしいリザルトを収めることもできました。不利と言われていたコースでも、堅実なパフォーマンスを発揮することができ、このような素晴らしいマシンを与えてくれた日産には本当に感謝しています。そして、ミシュランと、JRMのメカニックたちにも、心から感謝しています。このうえなくうれしい思いですし、私たちが収めた成果を誇りに思います」と語りました。

ルアーのチームメイト、ミハエル・クルム(ドイツ)も「気持ちとしては、浮き沈みの激しいシーズンでした。私たちにとって本当に大きな意味を持つツーリスト杯が懸かっていたシルバーストンのチャンピオンシップレースは一番重要なレースでしたし、ポールリカールでダブル優勝を収めて選手権首位に立ったのは最高にうれしい瞬間でした。そして、その後は、前だけを向いて突き進んできました。ルーカス(ルアー)、JRM、そして日産には、すべてを感謝しています」と語りました。

また世界チャンピオンとなった両ドライバーには、NISMO宮谷正一社長からもお祝いのメッセージが届き「サンルイスに出向くことはできませんでしたが、JRM RacingがNISSAN GT-RでFIA GT1世界選手権のドライバーズタイトルを獲得したという素晴らしいニュースが届き、本当にうれしく思います。ジェームズ・ラムゼイ、ナイジェル・ステップニー、マイケル(クルム)、ルーカス(ルアー)、そしてJRMのチームメンバー全員、そして我々NISMOからのサポートスタッフにも、心からの祝福を贈ります。まさにチーム一丸となっての努力の賜であり、JRMとのパートナーシップが、わずか2年という短い間に世界選手権タイトルという最終目標に結実したことを、とてもうれしく思います」と語りました。

「これは日産が獲得した初めての世界タイトルであり、私の記憶に間違いがなければ、NISSAN GT-Rは、サーキットレースの世界タイトルを獲得した初めての日本車となり、総体的に見ても素晴らしい成果です。また、GT1のほか、SUPER GT(GT500)、ILMC(LMP2)、LMS(LMP2)、ブランパン耐久シリーズ (GT4)と数々のタイトルを獲得し、ルマン24時間でもLMP2クラス優勝を遂げるなど、素晴らしい内容となったこの一年間、熱心な応援を続けてくださった世界各国の日産ファンのみなさまにも、心からのお礼を申し上げます」

【総合結果】 22laps

順位 NO ドライバー マシン TIME 周回数
1 11 Francesco Pastorelli
Yelmer Buurman
Corvette Z06 1:02:00.695 22
12 47 Manuel Lauck
Christopher Haase
Lamborghini Murcielago 670 R-S 1:02:04.738 22
3 3 Clivio Piccione
Stef Dusseldorp
Aston Martin DB9 1:02:13.919 22
4 20 Enrique Bernoldi
Nicky Catsburg
Nissan GT-R 1:02:21.884 22
5 4 Christian Hohenadel
Andrea Piccini
Aston Martin DB9 1:02:25.481 22
6 10 Markus Palttala
Antoine Leclerc
Ford GT Matech 1:02:29.938 22
7 9 Jonathan Hirschi
Christoffer Nygaard
Ford GT Matech 1:02:31.485 22
8 22 Richard Westbrook
Peter Dumbreck
Nissan GT-R 1:02:33.081 22
9 40 Bas Leinders
Ricardo Risatti
Ford GT Matech 1:02:35.162 22
10 7 Alex Müller
Tomas Enge
Aston Martin DB9 1:02:35.964 22

[選手権ポイント] Teams

順位 チーム マシン ポイント
1 Hexis AMR Aston Martin DBR9 235
2 JR Motorsports Nissan GT-R 232
3 Young Driver AMR Aston Martin DBR9 231
4 All-Inkl.com Münnich Motorsport Lamborghini Mürcielago RS-V 190
5 Sumo Power GT Nissan GT-R 154
6 Marc VDS Racing Team Ford GT Matech 132
7 Belgian Racing Ford GT Matech 39
8 Swiss Racing Team Lamborghini Mürcielago RS-V 32

[選手権ポイント] Drivers

順位 ドライバー 国籍 No チーム ポイント
1 Michael Krumm
Lucas Luhr
Germany
Germany
23 JR Motorsports 137
2 Stefan Mucke
Darren Turner
Germany
Britain
8 Young Driver AMR 120
3 Andrea Piccini
Christian Hohenadel
Italy
Germany
4 Hexis AMR 111
4 Tomas Enge
Alex Muller
Czech Republic
Germany
7 Young Driver AMR 103
5 Markus Winkelhock
Marc Basseng
Germany
Germany
38 All-Inkl.com Münnich Motorsport 102
6 Maxime Martin Belgium 41 Marc VDS Racing Team 98
7 Clivio Piccione
Stef Dusseldorp
Monaco
Netherlands
3 Hexis AMR 95
8 Dominic Schwager
Nicky Pastorelli
Germany
Italy
37 All-Inkl.com Münnich Motorsport 80
9 Peter Dumbreck
Richard Westbrook
Britain
Britain
22 JR Motorsports 78
10 Jamie Campbell-Walter
David Brabham
Britain
Australia
21 Sumo Power GT 75
12 Enrique Bernoldi Brazil 20 Sumo Power GT 64
13 Nicky Catsburg Netherlands 20 Sumo Power GT 58
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FIA GT 第9戦:北京で巻き返しの日産勢、GT-Rが3位フィニッシュ!

2011年9月11日

FIA GT1世界選手権第9戦 – レースレポート

FIA GT1世界選手権第9戦は9月10日、中国北京にあるゴールデンポートパーク・サーキット(金港賽道)で決勝となるチャンピオンシップレースが行われました。日産勢が挑んだ北京戦は予想外の展開となり、#23 JRM Racingのミハエル・クルム/ルーカス・ルアー(共にドイツ)組がGT1ドライバーズ選手権の首位を堅守しました。そのほか3台のGT-Rも大いに見せ場を作り、#20 Sumo Power GTが6位、#22 JRM Racing が7位、#21 Sumo Power GTが8位と、全車がトップ8でのフィニッシュを果たしました。

GT-R勢が不振に終わったプレ予選から一転、ヘビーウェットの予選レースでは4台のGT-R勢全車がトップ8でフィニッシュ。そして、さらに午後に行われたチャンピオンシップレースでは、Sumo Power GTにさらに運が巡ってきました。1台にグリッドペナルティが科せられたため、チーム両車のグリッドポジションは、それぞれ9位(#20)、10位(#21)に繰り上がりました。また、レース自体はコースの路面が水浸しになってしまっていたため、セーフティカー先導による伝統的なローリングスタートで幕を開ける好都合にも恵まれます。さらに先導していた日産X-トレイルがようやくピットレーンに戻ると、次のラップが半周を終わろうかという間にも3台がスピンに見舞われました。

レースが動いたこの短時間に、#20 Sumo Power GTのニック・キャッツバーグ(オランダ)は3つ順位を上げての6位浮上に成功。しかし、#22 JRM Racingのリチャード・ウェストブルックはパンクによりピットインを余儀なくされ、後方集団にまで後退する不運に見舞われました。再びセーフティカーが入った時点で、GT-R勢は4位(#23)、6位(#20)、10位(#21)、15位(#22)につけていましたが、直後に#37ランボルギーニもスピンを喫したため、#22はすぐに14位に上がりました。

セーフティカーがピットに戻ってまもなく、全ての行方を決めるピットインタイムがやってきましたが、今回は特にその影響は大きくなりました。#23は一つ順位を下げて#41フォードGTの後ろでピットインを迎えましたが、交替したミハエル・クルム(ドイツ)はすぐに4位の座を奪回。#20 Sumo Power GTのエンリケ・ベルノルディ(ブラジル)は、ピットインタイム直前に7位に順位を落としていましたがすぐに6位を取り戻し、同チームの#21は10位の座を守りました。このピットインで大きく飛躍したのは、#22 JRM Racing。7つ順位を上げて、7位でコースに復帰してみせました。

レースの後半では、#22 JRM Racingと#20 Sumo Power GTが、#12コルベットの執拗なオーバーテイクに遭い、ともに順位を一つ下げましたが、#21 Sumo Power GTのデイビッド・ブラバム(オーストラリア)は9位に浮上しました。前方では、クルムが3位につけている#4アストンマーチンとの差を0.5秒差ほどまでに詰めてきていましたが、レース残り5分という時点で#12コルベットのスピンにより再びセーフティカーが入り、これで万事休すかと思われました。

しかし、ドラマはこれで終わりではありませんでした。セーフティカー導入のわずか1分後に、#4アストンマーチンがトラクションを失いクラッシュ。GT-Rの4台すべてが1つずつ順位を上げ、クルム/ルアー組が見事ポディウムフィニッシュを果たしたのです。

レース後、#23 JRM Racingのルーカス・ルアーは「素晴らしいリザルトです。特に、昨日は今季初めてQ1を通過できなかったので、今日の2つのレースを4位、3位で終えることができたのは最高の内容。日産とJRMのメカニックたちの苦労に感謝しなくてはなりません」と語りました。

「今日は天気に助けられたと思います。マシンをライン上にキープすることが、本当に難しかった。セーフティカーの後ろで速度を落として走っていた時でもです。私たちの前や周辺の他車に起こったことも、私たちには後押しの形になりました。ほんの少しの運で、私たちは山場のレースで3位に入ることができたのです」

ルアーのチームメイト、ミハエル・クルムも「結果にはとても満足しています。正直に言えば、今日は全力でプッシュしていましたが、それは少し危険が高すぎると感じることもあり、ピットウォールにヒットしそうになったりもしました。GT-Rのフィーリングは素晴らしく、中国での2つのトリッキーなレースを終えて、ドライバーズ選手権首位を維持できていることをうれしく思います」と語りました。

「残るは、アルゼンチンで迎える今季の最終戦です。コースはアストン勢に向いているようですが、同時にGT-Rも、昨年のサンルイス以来、格段に向上しています。一筋縄ではいきませんが、アストン勢と対等なペースを出せるように作業を続けていきます。アルゼンチンでいい走りができることを願っています」

2011年FIA GT1世界選手権最終戦となる第10戦は、11月4-6日、アルゼンチンのサンルイスで開催されます。

決勝レース結果

順位 NO ドライバー マシン TIME 周回数
1 8 Stefan Mücke
Darren Turner
Aston Martin DB9 1:00:23.990 42
2 7 Tomas Enge
Alex Müller
Aston Martin DB9 1:00:24.962 42
3 23 Lucas Luhr
Michael Krumm
Nissan GT-R 1:00:25.583 42
4 41 Maxime Martin
Bertrand Baguette
Ford GT Matech 1:00:26.716 42
5 12 Michael Rossi
Nico Verdonck
Corvette Z06 1:00:26.945 42
6 20 Nicky Catsburg
Enrique Bernoldi
Nissan GT-R 1:00:27.377 42
7 22 Richard Westbrook
Peter Dumbreck
Nissan GT-R 1:00:27.713 42
8 21 Jamie Campbell-Walter
David Brabham
Nissan GT-R 1:00:28.828 42
9 47 Manuel Lauck
Benjamin Leuenberger
Lamborghini Murcielago 670 R-S 1:00:30.150 42
10 4 Christian Hohenadel
Andrea Piccini
Aston Martin DB9 52:20.286 37

第9戦決勝レース終了後のチームポイントランキング

順位 チーム マシン ポイント
1 Young Driver AMR Aston Martin DBR9 224
2 JR Motorsports Nissan GT-R 216
3 Hexis AMR Aston Martin DBR9 195
4 All-Inkl.com Münnich Motorsport Lamborghini Murcielago RS-V 182
5 Sumo Power GT Nissan GT-R 131
6 Marc VDS Racing Team Ford GT Matech 112
7 Swiss Racing Team Lamborghini Murcielago RS-V 32
8 Belgian Racing Ford GT Matech 17

第9戦決勝レース終了後のドライバーポイントランキング

順位 ドライバー 国籍 No チーム ポイント
1 Michael Krumm
Lucas Luhr
Germany
Germany
23 JR Motorsports 131
2 Stefan Mucke
Darren Turner
Germany
Britain
8 Young Driver AMR 120
3= Markus Winkelhock
Marc Basseng
Germany
Germany
38 All-Inkl.com Münnich Motorsport 101
3= Andrea Piccini
Christian Hohenadel
Italy
Germany
4 Hexis AMR 101
5 Tomas Enge
Alex Muller
Czech Republic
Germany
7 Young Driver AMR 100
6 Maxime Martin Belgium 41 Marc VDS Racing Team 98
7 Clivio Piccione
Stef Dusseldorp
Monaco
Netherlands
3 Hexis AMR 80
8 Dominic Schwager
Nicky Pastorelli
Germany
Italy
37 All-Inkl.com Münnich Motorsport 76
9 Jamie Campbell-Walter
David Brabham
Britain
Australia
21 Sumo Power GT 75
10 Peter Dumbreck
Richard Westbrook
Britain
Britain
22 JR Motorsports 74
12 Enrique Bernoldi Brazil 20 Sumo Power GT 49
14 Nick Catsburg Netherlands 20 Sumo Power GT 43
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FIA GT 第1戦:波乱の開幕戦、NISSAN GT-Rが2位でフィニッシュ

2011年3月27日

FIA GT1世界選手権開幕戦(UAEアブダビ)レースレポート
3月26日(土) ヤスマリーナ・サーキット (UAE)
(ソース:NISMOウェブサイト)

2011年FIA GT1世界選手権開幕戦は3月26日(土)、UAEアブダビのヤスマリーナ・サーキットで予選レースおよび決勝となるチャンピオンシップレースが行われた。激戦を極めたチャンピオンシップレースでは、JRM Racingからエントリーした#22 NISSAN GT-Rのリチャード・ウェストブルックとピーター・ダンブレック(共に英国)が2位でフィニッシュした。

前日に行われた公式予選の結果、予選レースのグリッドでは5番手(#22)、7番手(#20)、8番手(#23)、9番手(#21)に並んだNISSAN GT-R勢。しかし、スタート直後、上位陣が混戦模様となり序盤のコーナーで衝突が発生、2台がリタイアとなってしまった。幸いGT-R勢が巻き込まれることはなく、リタイアが出た分のポジションが上がった。しかしこれに甘んじることなく、経験豊富なドライビングスキルを存分に発揮したNISSAN GT-R陣は、この予選レースで2位(#22)、3位(#23)、4位(#20)につけた。

ウェストブルック/ダンブレック組は、チャンピオンシップレースではスターティンググリッドのフロントローにつけた。しかしこのスタートで#20 Sumo Power GTを駆るエンリケ・ベルノルディ(ブラジル)が、4番手から一気に首位に浮上する離れ業を見せ、まさに今季を会心の走りで滑り出した。

今年最初のコーナーをNISSAN勢が1-2で制した一方で、ポールポジションからスタートしたフォードGTは3位に後退。25分後には、そのフォードGTがダンブレックをパスし、GT-Rは3位に順位を落とす。しかし、さらに大きなドラマが起こるのは、規定のピットストップ時間に入ってからだった。

#20 Sumo Power GTはピットストップを迅速に終えたが、割り込んできた#41フォードGTとピットレーンで衝突。フォードGTには無理なドライビングを行ったとしてペナルティが与えられたが、Nissan GT-Rはダメージが大きく最終的にリタイアとなってしまった。

一方、JRM Racingのピットでは、#22 GT-Rが絶妙な作業でダンブレックからウェストブルックに交替、NISSAN GT-Rは2位でのコース復帰に成功した。新たに首位に立っていた#3アストンマーチンとの間には6秒もの差がついていたが、ウェストブルックは積極的にプッシュ、最後の数周の間にその差を0.5秒以下差にまで詰めた。この果敢なアタックも首位奪取には至らなかったものの、見事2位で今季の初戦を飾った。

#21 Sumo Power GTのデイビッド・ブラバム(オーストラリア)とジェイミー・キャンベル・ウォルター(英国)もレース後半で踏ん張りを見せ、ポイント圏内の9位でフィニッシュ。しかし、JRM Racingの#23 GT-Rは、ミハエル・クルムとルーカス・ルアー(共にドイツ)がレース前半で奮闘したものの、後半は他マシンからヒットされた上、パンクの不運に見舞われた。これによってステアリング系に異常をきたし、バイブレーションが発生しながらも#23 GT-Rはトップグループと同等のラップタイムで走行。最終的に14位でこのレースを終えることとなった。

#22 GT-R ドライバー リチャード・ウェストブルック
「ピーターと僕自身にとって、JRM Racing、そしてNISSANにとっても、素晴らしい結果となったことは言うまでもありません。ピットストップを絶妙な作業でこなし、私を2位でコースに戻してくれたピットメカニックたちを心から賞賛します。コースに戻った時点ではタイヤが冷えていたのですが、なんとか後ろにつけていたフォードGTを抑え2位を維持しました。その後は前にいたアストンマーチンを捉えようと全力を尽くしましたが、残念ながらわずかに及びませんでした。この週末をこのように素晴らしい形で終えることができた今、大好きなゾルダーでの次戦を楽しみにしています。いい思い出をたくさん持っているコースです。マシンは素晴らしい状態に仕上がったことが分かったので、次戦はさらにプッシュしていく自信がつきました」

同 ピーター・ダンブレック
「JRM RacingとNISSANに関わる全ての人が、この結果を喜んでいます。1日に2回も2位を獲得したのですから、喜べない人などいません!今日の結果は、去年のNISSAN GT-Rがどれだけ惜しいところにいたのかということを表しています。昨年はわずかに安定性が足りませんでしたが、今年は全てが順調だという兆しが見えています。2011年はいよいよ、本格的にタイトルを狙っていくシーズンです」

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FIA GT1: Rd4 ポールリカールでGT-Rが2位表彰台!

2010年7月05日

ポールリカール(フランス)で開催されたFIA GT1世界選手権第4戦は、1号車 バーテルズ/ベルトリーニ組のヴィタフォンレーシングのマセラティMC12が優勝を飾りました。
予選レースで9位だった23号車ミハエル・クルム/ピーター・ダンブレック組のSumo Power GT-R が2位表彰台をゲットしました。
一方で予選レースで3位だったヒューズ/キャンベルウォルター組のSumo Power GT-R は8位フィニッシュ、予選レース12位だった4号車の荒聖治/マックス・ニルセン組のスイスレーシング GT-R は、スタート直後の9ラップ目で4速ギヤが入らなくなるというトラブルでリタイヤ、3号車のベントリンガー/モサー組のスイスレーシング GT-R は15位でレースを終えています。
チャンピオンシップポイントでは、ミハエル・クルム/ピーター・ダンブレック組が4位につけています。
次のレースは7月31日のスパ・フランコルシャン(ベルギー)です。

[レースレポート]
7月4日 ポールリカールサーキット(フランス)
FIA GT1世界選手権第4戦は、7月4日に南フランスのポールリカールサーキットでチャンピオンシップレースが行われ、Sumo Power GTのミハエル・クルム(ドイツ)/ピーター・ダンブレック(英国)組のNISSAN GT-Rが2位に入賞。これにより、Sumo Power GTチームはチーム選手権部門で2位に浮上した。

チームメイトの#22 NISSAN GT-Rもこの日は8 位でフィニッシュして選手権ポイントを獲得した。ウォレン・ヒューズ(英国)が3位の好ポジションからスタートしながら、ドライブスルーペナルティを取られて後退してしまう。しかし、ヒューズは激しく追い上げ、レース後半を担当したジェイミー・キャンベル・ウォルター(英国)が三つ巴のバトルを競り抜けるなど、22位から大きくポジションアップした。

Swiss Racing TeamのNISSAN GT-Rは不運が重なり、荒聖治(日本)が駆動系トラブルでリタイア。カール・ヴェンドリンガー(オーストリア)は、前日のピーター・ダンブレック同様、距離を走ったタイヤでの苦戦を強いられた。それでも、ヴェンドリンガーとヘンリ・モサー(スイス)は、21番手スタートから15位まで順位を上げた。

#4 NISSAN GT-Rの荒聖治は、次のように状況を語った。「突然4速ギアに入らなくなってしまいました。第1シケインを過ぎた後、大きな異音が聞こえ、そこから4速に入らなくなってしまい大きく順位を落としてしまいました。レースを続けようと試みましたが、あまりにペースが上がらないため、ギアボックスのダメージを広げないためにもリタイアを決断しました。とても調子がよかったので、本当に残念。これからも挑戦を続けます」

#23 NISSAN GT-Rのミハエル・クルムは、9番手からスタート。クルムは、アクシデントが多いオープニングラップでトラブルに巻き込まれないことが最優先であることをよく自覚していた。その後、クルムはアグレッシブに上位車を攻め続け、各車のピットストップが始まった時点で3位にまで順位を上げる快進撃を見せた。

「昨日は厳しい戦いになるとは思っていましたが、あれほどとは思いませんでした」とクルムはコメント。「9番手からのスタートはリスクが大きい。確実に接触や割り込みが多くなります。マシンを守り切って、無傷でピーター(・ダンブレック)に渡さなくてはなりませんでした。幸いマシンのフィーリングは素晴らしく、アクシデントにも巻き込まれずに済みました。NISSANにもチームにとっても、 良い結果を出すことができてとてもうれしいです」。

「昨日はタイヤで苦しみましたが、その甲斐がありました」とダンブレック。「今日は、レーシングドライバーらしい走りができました。昨日とはまったく違った展開でした。チームのためにも、良い結果が出せました」と続けた。

今回、初めてFIA GT1世界選手権のレース現場を訪れたニスモ社長の宮谷正一は、NISSAN GT-R勢の活躍を目の当たりにし、「NISSAN GT-Rが世界選手権でこれほど勇ましい走りを見せていることを、本当にうれしく思います。両チームは、とてもいい活躍を見せてくれています。100%全力で取り組んでいることがよく分かりますし、おかげで我々のGT1プログラムもこのような成功を収めています」と語った。

NISSAN GT-R勢の2チームは、今週木曜日に行われるテストデイのため、スパ(ベルギー)へと向かう。その後、Sumo Power GTの#22 NISSAN GT-Rは、サルトサーキットで行われるパレードランの先頭をつとめるため、ル・マン(フランス)へと向かう。

FIA GT1世界選手権の次戦は、7月31日にスパ・フランコルシャンで開催される。
(ソース:日産)

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FIA GT1: 第4戦ポールリカール #23 GT-Rが予選レース3位!

2010年7月04日

FIA GT1世界選手権第4戦は7月3日、フランスのポールリカール・サーキットで予選レースが行われ、ジェイミー・キャンベル・ウォルターとウォレン・ヒューズ(共に英国)がポディウムフィニッシュを決めた。この日、5番手からレースをスタートしたSumo Power GTの#22 NISSAN GT-Rは素晴らしい走りを見せ、両ドライバー共がそれぞれのスティントでベストラップをマークしてみせた。Sumo Power GTのチームメイト、ミハエル・クルム(ドイツ)とピーター・ダンブレック(英国)は3番手からスタートしたが、9位フィニッシュとなった。#23 NISSAN GT-Rは、明日のチャンピオンシップレースで奮起を誓う。

Swiss Racing Teamの2台のNISSAN GT-Rは事前テストの成果があり、セットアッブの改良を図ったが、予選で良い位置を得られなかったため、予選レースは苦しい戦いとなった。マックス・ニルソン(スウェーデン)とヘンリ・モサー(スイス)はそれぞれ16番手、21番手からスタートし、#4 NISSAN GT-Rの荒聖治(日本)とマックス・ニルソンはそれでも12位でフィニッシュ。#3 NISSAN GT-Rのカール・ヴェンドリンガー(オーストリア)とヘンリ・モサーは、パンクと接触によるストップアンドゴーペナルティを受けて21位だった。

#22 NISSAN GT-Rのスタートを担当し、まずアタックを見せたのはキャンベル・ウォルターだった。キャンベル・ウォルターは5位を維持しながら、4位に後退したチームメイトのピーター・ダンブレックの後ろについた。

「2周目でピーター(・ダンブレック)に追い抜きをかけました」とキャンベル・ウォルター。「抜いてみると、先頭集団とはかなり差がついていました。何とか追いついて、そこからはタイヤの力を存分に活かしました。本当に素晴らしいマシンなので、今日はSumo Power GTとNISMOのお手柄です。3位を獲得できて本当にうれしい。明日のスタートに向けて、上々のポジションです」

次にステアリングを握ったウォレン・ヒューズは、チームメイト同様、早々にベストラップを叩き出した。ヒューズのスティントでのハイライトは、チェッカーフラッグまで数分というところで3位を走っていたコルベットをかわした瞬間だった。

「今日はマシンの調子がとてもよかったのです」とヒューズ。「タイヤを維持するのに懸命でしたが、マシンがすごく安定していたのでうまく行きました。ストレートに入る度に、前方にいるマシンが射程圏内に見えてきたので、アタックできる状態だったことが後押しになりました」

#23 Sumo Power GTのNISSAN GT-Rは午前の予選走行で強さを発揮し、予選レースを3位からスタート。チームは明日のチャンピオンシップレースのために状態のいいタイヤを2セット選び出していたため、やや距離を走ったタイヤでスタートしたピーター・ダンブレックはアンダーステアと格闘することとなった。

クルムは、「(タイヤを4セットしか使えないので)フリー走行で使ったタイヤでピーターがスタートする作戦を取りました。でも、予想よりも早くグリップを使い果たしてしまいました。僕のスティントはそれほど古いタイヤではなかったのですが、クルマのバランスがベストではなく、アンダーステアが出てしまい、ペースを上げることができませんでした。何らかのダメージが考えられるので、よくチェックしてもらって、明日に備えます。決勝レース用にいいタイヤを残してあるので、速いクルマに仕上げて全力でがんばります」とコメントした。

Swiss Racing Team の#4 NISSAN GT-Rのスタートを担ったマックス・ニルソンは、荒聖治に交代するまでに14位まで浮上。その後、荒は12位でチェッカーを受けた。

荒は、「ノックアウト予選よりクルマはよくなったので、予選レースではがんばってプッシュしたのですが、あと一歩のところでした。もう少しレベルを上げられるとよかったです・・。ラップタイムは悪くはないのですが、トップを行くマシンはもっと速いので、そのタイムについていけるよう、これからエンジニアと打ち合わせをします。GT1レースは、上のほうの順位で走れたらもっと楽しいレースだと思います。明日の決勝レースでは、少しでもポイントが取れるよう、いいレースをしたいですね」と語った。

Swiss Racing Teamの#3 NISSAN GT-Rのヘンリ・モサーはいい滑り出しを見せて、自分のスティント中に21位から17位まで浮上。ピットストップではスムーズにカール・ヴェンドリンガーと交代したが、その後トラブルに見舞われた。ターンイン時にランボルギーニに接触してパンク。さらに、このアクシデントによってストップアンドゴーのペナルティを受けることとなった。

ポールリカールのチャンピオンシップレースは、7月4日14時15分(現地時間)にスタートを迎える。

ソース:NISMO

Qualifying Race
Pos Car Class Drivers Car Time Laps Gap Avg
speed
1 1 GT1 Bertolini / Bartels Maserati MC12 1:00:31.919 28 0
2 24 GT1 Kox / Haase Lamborghini Murcielago 670 R-S 1:00:37.488 28 5.569
3 22 GT1 Hughes / Campbell-Walter Nissan GT – R 1:00:39.717 28 7.798
4 11 GT1 Hezemans / Maassen Corvette Z06 1:00:42.558 28 10.639
5 2 GT1 Bernoldi / Ramos Maserati MC12 1:00:44.740 28 12.821
6 13 GT1 Piccini / Hennerici Corvette Z06 1:00:48.446 28 16.527
7 5 GT1 Grosjean / Mutsch Ford GT Matech 1:01:03.040 28 31.121
8 33 GT1 Heger / Margaritis Maserati MC12 1:01:07.362 28 35.443
9 23 GT1 Krumm / Dumbreck Nissan GT – R 1:01:09.155 28 37.236
10 7 GT1 Turner / Enge Aston Martin DB9 1:01:17.762 28 45.843
11 9 GT1 Makowiecki / Accary Aston Martin DB9 1:01:18.860 28 46.941
12 4 GT1 Ara / Nilsson Nissan GT – R 1:01:22.281 28 50.362
13 25 GT1 Zonta / Daniel Lamborghini Murcielago 670 R-S 1:01:31.074 28 59.155
14 34 GT1 Bobbi / Longin Maserati MC12 1:01:34.949 28 1:03.030
15 38 GT1 Schwager / Pastorelli Lamborghini Murcielago 670 R-S 1:01:44.216 28 1:12.297
16 37 GT1 Bouchut / Basseng Lamborghini Murcielago 670 R-S 1:01:45.072 28 1:13.153
17 10 GT1 Hirschi / Piccione Aston Martin DB9 1:01:52.480 28 1:20.561
18 6 GT1 Panis / Gachnang Ford GT Matech 1:02:15.866 28 1:43.947
19 12 GT1 Gavin / Kuismanen Corvette Z06 1:02:24.165 28 1:52.246
20 40 GT1 Leinders / Martin Ford GT 1:02:50.862 28 2:18.943
21 3 GT1 Wendlinger / Moser Nissan GT – R 1:01:16.978 27 45.059
22 41 GT1 Palttala / Kuppens Ford GT 1:02:02.591 27 1:30.672
23 8 GT1 Nygaard / Mu”cke Aston Martin DB9 11:15.093 5 49:16.826
Session Notes
Weather sunny
Track conditions dry
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