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Archive for the ‘FIA GT1 世界選手権’ Category

FIA GT 最終戦:ミハエル・クルム/ルーカス・ルアー組はドライバーズタイトルを獲得。

2011年11月08日

JRM Racingはチームズタイトルには届かず
FIA GT1世界選手権第10戦 – レースレポート
(ソース:NISMO)

2011年FIA GT1世界選手権最終戦は、アルゼンチンのサンルイスで今年最後のレースとなるチャンピオンシップレースが行われました。しかし、オープニングラップで多重クラッシュが発生し、このアクシデントに巻き込まれたJRM Racingは、ここでチームズタイトルの可能性が消滅。悔しい幕切れを迎えることとなってしまいました。

前日に行われた予選レースでGT1ドライバーズタイトルを確定させた#23 JRM Racing NISSAN GT-Rは、数々の成功を収めてきたこの一年に有終の美を飾る勝利を目指してグリッド2番手につきましたが、スタートドライバーを務めたルーカス・ルアー(ドイツ)のレースは、わずか数秒しか続くことはありませんでした。通常のラウンドでもよくあるように、スタート直後のロングストレート、ポジションを巡ってのせめぎ合いが展開されるなか、上位2台同士のタイヤがわずかに接触したことが5台を巻き込むアクシデントに発展。#21 JRM と、同じく日産勢である#21 Sumo Power GTもこの混乱の犠牲となってしまいました。
一方、残る2台のGT-R勢、15番手からスタートした#22 JRMのリチャード・ウェストブルック(英国)と、4番手からスタートした#20 Sumo Power GTのエンリケ・ベルノルディ(ブラジル)は、このスタートの混乱から抜け出して、4位(#22 JRM)と12位(#20 Sumo Power GT)につけました。セーフティカーがコースから出たと同時にピットストップ時間が始まったため、この間、2台はこのポジションを維持することになりました。2台のピットワークは順調に進み、#22 JRMは2位、#20 Sumo Power GTは7位でコースに復帰しました。さらに#7 アストンマーチンがドライブスルーペナルティに入ったことで、2台はそれぞれの順位はさらにひとつ上がりました。

#22 がこのまま首位でフィニッシュすれば、JRMがチームズ選手権タイトルを獲得できる計算となり、いい流れができていました。しかし、残り15分というところで、スタートでのアクシデントを再調査した審査委員会が、#7 ヤングドライバーのアストンマーチンと同じく#22もセーフティカー走行中にポジションを上げたと判断、#22にもドライブスルーペナルティが科せられてしまいました。

この時点で#22のドライバーを務めていたピーター・ダンブレック(英国)がドライブスルーからコースに戻ったのは、アストンマーチンのすぐ後ろでした。ダンブレックのGT-Rはハードに攻めて#7を抜くと、最終ラップで#40フォードGTも抜き、最終的に8位でフィニッシュしました。このレースで獲得したポイントの結果、JRMはチームズ選手権争いではヤングドライバーのすぐ上位につけましたが、首位入れ替えには一歩届きませんでした。

レース後、#23 JRMのドライバー、ルーカス・ルアーは、チームズタイトルを逃したことに落胆を見せながらも、前日にGT1ドライバーズタイトルを獲得したことを取り上げて「2011年は4勝を収め、私たちにとっては素晴らしいシーズンとなりました。ことしはGT-Rに完璧にマッチしたコースもあったので、素晴らしいリザルトを収めることもできました。不利と言われていたコースでも、堅実なパフォーマンスを発揮することができ、このような素晴らしいマシンを与えてくれた日産には本当に感謝しています。そして、ミシュランと、JRMのメカニックたちにも、心から感謝しています。このうえなくうれしい思いですし、私たちが収めた成果を誇りに思います」と語りました。

ルアーのチームメイト、ミハエル・クルム(ドイツ)も「気持ちとしては、浮き沈みの激しいシーズンでした。私たちにとって本当に大きな意味を持つツーリスト杯が懸かっていたシルバーストンのチャンピオンシップレースは一番重要なレースでしたし、ポールリカールでダブル優勝を収めて選手権首位に立ったのは最高にうれしい瞬間でした。そして、その後は、前だけを向いて突き進んできました。ルーカス(ルアー)、JRM、そして日産には、すべてを感謝しています」と語りました。

また世界チャンピオンとなった両ドライバーには、NISMO宮谷正一社長からもお祝いのメッセージが届き「サンルイスに出向くことはできませんでしたが、JRM RacingがNISSAN GT-RでFIA GT1世界選手権のドライバーズタイトルを獲得したという素晴らしいニュースが届き、本当にうれしく思います。ジェームズ・ラムゼイ、ナイジェル・ステップニー、マイケル(クルム)、ルーカス(ルアー)、そしてJRMのチームメンバー全員、そして我々NISMOからのサポートスタッフにも、心からの祝福を贈ります。まさにチーム一丸となっての努力の賜であり、JRMとのパートナーシップが、わずか2年という短い間に世界選手権タイトルという最終目標に結実したことを、とてもうれしく思います」と語りました。

「これは日産が獲得した初めての世界タイトルであり、私の記憶に間違いがなければ、NISSAN GT-Rは、サーキットレースの世界タイトルを獲得した初めての日本車となり、総体的に見ても素晴らしい成果です。また、GT1のほか、SUPER GT(GT500)、ILMC(LMP2)、LMS(LMP2)、ブランパン耐久シリーズ (GT4)と数々のタイトルを獲得し、ルマン24時間でもLMP2クラス優勝を遂げるなど、素晴らしい内容となったこの一年間、熱心な応援を続けてくださった世界各国の日産ファンのみなさまにも、心からのお礼を申し上げます」

【総合結果】 22laps

順位 NO ドライバー マシン TIME 周回数
1 11 Francesco Pastorelli
Yelmer Buurman
Corvette Z06 1:02:00.695 22
12 47 Manuel Lauck
Christopher Haase
Lamborghini Murcielago 670 R-S 1:02:04.738 22
3 3 Clivio Piccione
Stef Dusseldorp
Aston Martin DB9 1:02:13.919 22
4 20 Enrique Bernoldi
Nicky Catsburg
Nissan GT-R 1:02:21.884 22
5 4 Christian Hohenadel
Andrea Piccini
Aston Martin DB9 1:02:25.481 22
6 10 Markus Palttala
Antoine Leclerc
Ford GT Matech 1:02:29.938 22
7 9 Jonathan Hirschi
Christoffer Nygaard
Ford GT Matech 1:02:31.485 22
8 22 Richard Westbrook
Peter Dumbreck
Nissan GT-R 1:02:33.081 22
9 40 Bas Leinders
Ricardo Risatti
Ford GT Matech 1:02:35.162 22
10 7 Alex Müller
Tomas Enge
Aston Martin DB9 1:02:35.964 22

[選手権ポイント] Teams

順位 チーム マシン ポイント
1 Hexis AMR Aston Martin DBR9 235
2 JR Motorsports Nissan GT-R 232
3 Young Driver AMR Aston Martin DBR9 231
4 All-Inkl.com Münnich Motorsport Lamborghini Mürcielago RS-V 190
5 Sumo Power GT Nissan GT-R 154
6 Marc VDS Racing Team Ford GT Matech 132
7 Belgian Racing Ford GT Matech 39
8 Swiss Racing Team Lamborghini Mürcielago RS-V 32

[選手権ポイント] Drivers

順位 ドライバー 国籍 No チーム ポイント
1 Michael Krumm
Lucas Luhr
Germany
Germany
23 JR Motorsports 137
2 Stefan Mucke
Darren Turner
Germany
Britain
8 Young Driver AMR 120
3 Andrea Piccini
Christian Hohenadel
Italy
Germany
4 Hexis AMR 111
4 Tomas Enge
Alex Muller
Czech Republic
Germany
7 Young Driver AMR 103
5 Markus Winkelhock
Marc Basseng
Germany
Germany
38 All-Inkl.com Münnich Motorsport 102
6 Maxime Martin Belgium 41 Marc VDS Racing Team 98
7 Clivio Piccione
Stef Dusseldorp
Monaco
Netherlands
3 Hexis AMR 95
8 Dominic Schwager
Nicky Pastorelli
Germany
Italy
37 All-Inkl.com Münnich Motorsport 80
9 Peter Dumbreck
Richard Westbrook
Britain
Britain
22 JR Motorsports 78
10 Jamie Campbell-Walter
David Brabham
Britain
Australia
21 Sumo Power GT 75
12 Enrique Bernoldi Brazil 20 Sumo Power GT 64
13 Nicky Catsburg Netherlands 20 Sumo Power GT 58
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FIA GT 第9戦:北京で巻き返しの日産勢、GT-Rが3位フィニッシュ!

2011年9月11日

FIA GT1世界選手権第9戦 – レースレポート

FIA GT1世界選手権第9戦は9月10日、中国北京にあるゴールデンポートパーク・サーキット(金港賽道)で決勝となるチャンピオンシップレースが行われました。日産勢が挑んだ北京戦は予想外の展開となり、#23 JRM Racingのミハエル・クルム/ルーカス・ルアー(共にドイツ)組がGT1ドライバーズ選手権の首位を堅守しました。そのほか3台のGT-Rも大いに見せ場を作り、#20 Sumo Power GTが6位、#22 JRM Racing が7位、#21 Sumo Power GTが8位と、全車がトップ8でのフィニッシュを果たしました。

GT-R勢が不振に終わったプレ予選から一転、ヘビーウェットの予選レースでは4台のGT-R勢全車がトップ8でフィニッシュ。そして、さらに午後に行われたチャンピオンシップレースでは、Sumo Power GTにさらに運が巡ってきました。1台にグリッドペナルティが科せられたため、チーム両車のグリッドポジションは、それぞれ9位(#20)、10位(#21)に繰り上がりました。また、レース自体はコースの路面が水浸しになってしまっていたため、セーフティカー先導による伝統的なローリングスタートで幕を開ける好都合にも恵まれます。さらに先導していた日産X-トレイルがようやくピットレーンに戻ると、次のラップが半周を終わろうかという間にも3台がスピンに見舞われました。

レースが動いたこの短時間に、#20 Sumo Power GTのニック・キャッツバーグ(オランダ)は3つ順位を上げての6位浮上に成功。しかし、#22 JRM Racingのリチャード・ウェストブルックはパンクによりピットインを余儀なくされ、後方集団にまで後退する不運に見舞われました。再びセーフティカーが入った時点で、GT-R勢は4位(#23)、6位(#20)、10位(#21)、15位(#22)につけていましたが、直後に#37ランボルギーニもスピンを喫したため、#22はすぐに14位に上がりました。

セーフティカーがピットに戻ってまもなく、全ての行方を決めるピットインタイムがやってきましたが、今回は特にその影響は大きくなりました。#23は一つ順位を下げて#41フォードGTの後ろでピットインを迎えましたが、交替したミハエル・クルム(ドイツ)はすぐに4位の座を奪回。#20 Sumo Power GTのエンリケ・ベルノルディ(ブラジル)は、ピットインタイム直前に7位に順位を落としていましたがすぐに6位を取り戻し、同チームの#21は10位の座を守りました。このピットインで大きく飛躍したのは、#22 JRM Racing。7つ順位を上げて、7位でコースに復帰してみせました。

レースの後半では、#22 JRM Racingと#20 Sumo Power GTが、#12コルベットの執拗なオーバーテイクに遭い、ともに順位を一つ下げましたが、#21 Sumo Power GTのデイビッド・ブラバム(オーストラリア)は9位に浮上しました。前方では、クルムが3位につけている#4アストンマーチンとの差を0.5秒差ほどまでに詰めてきていましたが、レース残り5分という時点で#12コルベットのスピンにより再びセーフティカーが入り、これで万事休すかと思われました。

しかし、ドラマはこれで終わりではありませんでした。セーフティカー導入のわずか1分後に、#4アストンマーチンがトラクションを失いクラッシュ。GT-Rの4台すべてが1つずつ順位を上げ、クルム/ルアー組が見事ポディウムフィニッシュを果たしたのです。

レース後、#23 JRM Racingのルーカス・ルアーは「素晴らしいリザルトです。特に、昨日は今季初めてQ1を通過できなかったので、今日の2つのレースを4位、3位で終えることができたのは最高の内容。日産とJRMのメカニックたちの苦労に感謝しなくてはなりません」と語りました。

「今日は天気に助けられたと思います。マシンをライン上にキープすることが、本当に難しかった。セーフティカーの後ろで速度を落として走っていた時でもです。私たちの前や周辺の他車に起こったことも、私たちには後押しの形になりました。ほんの少しの運で、私たちは山場のレースで3位に入ることができたのです」

ルアーのチームメイト、ミハエル・クルムも「結果にはとても満足しています。正直に言えば、今日は全力でプッシュしていましたが、それは少し危険が高すぎると感じることもあり、ピットウォールにヒットしそうになったりもしました。GT-Rのフィーリングは素晴らしく、中国での2つのトリッキーなレースを終えて、ドライバーズ選手権首位を維持できていることをうれしく思います」と語りました。

「残るは、アルゼンチンで迎える今季の最終戦です。コースはアストン勢に向いているようですが、同時にGT-Rも、昨年のサンルイス以来、格段に向上しています。一筋縄ではいきませんが、アストン勢と対等なペースを出せるように作業を続けていきます。アルゼンチンでいい走りができることを願っています」

2011年FIA GT1世界選手権最終戦となる第10戦は、11月4-6日、アルゼンチンのサンルイスで開催されます。

決勝レース結果

順位 NO ドライバー マシン TIME 周回数
1 8 Stefan Mücke
Darren Turner
Aston Martin DB9 1:00:23.990 42
2 7 Tomas Enge
Alex Müller
Aston Martin DB9 1:00:24.962 42
3 23 Lucas Luhr
Michael Krumm
Nissan GT-R 1:00:25.583 42
4 41 Maxime Martin
Bertrand Baguette
Ford GT Matech 1:00:26.716 42
5 12 Michael Rossi
Nico Verdonck
Corvette Z06 1:00:26.945 42
6 20 Nicky Catsburg
Enrique Bernoldi
Nissan GT-R 1:00:27.377 42
7 22 Richard Westbrook
Peter Dumbreck
Nissan GT-R 1:00:27.713 42
8 21 Jamie Campbell-Walter
David Brabham
Nissan GT-R 1:00:28.828 42
9 47 Manuel Lauck
Benjamin Leuenberger
Lamborghini Murcielago 670 R-S 1:00:30.150 42
10 4 Christian Hohenadel
Andrea Piccini
Aston Martin DB9 52:20.286 37

第9戦決勝レース終了後のチームポイントランキング

順位 チーム マシン ポイント
1 Young Driver AMR Aston Martin DBR9 224
2 JR Motorsports Nissan GT-R 216
3 Hexis AMR Aston Martin DBR9 195
4 All-Inkl.com Münnich Motorsport Lamborghini Murcielago RS-V 182
5 Sumo Power GT Nissan GT-R 131
6 Marc VDS Racing Team Ford GT Matech 112
7 Swiss Racing Team Lamborghini Murcielago RS-V 32
8 Belgian Racing Ford GT Matech 17

第9戦決勝レース終了後のドライバーポイントランキング

順位 ドライバー 国籍 No チーム ポイント
1 Michael Krumm
Lucas Luhr
Germany
Germany
23 JR Motorsports 131
2 Stefan Mucke
Darren Turner
Germany
Britain
8 Young Driver AMR 120
3= Markus Winkelhock
Marc Basseng
Germany
Germany
38 All-Inkl.com Münnich Motorsport 101
3= Andrea Piccini
Christian Hohenadel
Italy
Germany
4 Hexis AMR 101
5 Tomas Enge
Alex Muller
Czech Republic
Germany
7 Young Driver AMR 100
6 Maxime Martin Belgium 41 Marc VDS Racing Team 98
7 Clivio Piccione
Stef Dusseldorp
Monaco
Netherlands
3 Hexis AMR 80
8 Dominic Schwager
Nicky Pastorelli
Germany
Italy
37 All-Inkl.com Münnich Motorsport 76
9 Jamie Campbell-Walter
David Brabham
Britain
Australia
21 Sumo Power GT 75
10 Peter Dumbreck
Richard Westbrook
Britain
Britain
22 JR Motorsports 74
12 Enrique Bernoldi Brazil 20 Sumo Power GT 49
14 Nick Catsburg Netherlands 20 Sumo Power GT 43
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FIA GT 第2戦:レース序盤で3台のNISSAN GT-Rがリタイア

2011年4月12日

FIA GT1世界選手権第2戦(ベルギー・ゾルダー)レースレポート
4月10日(日)ゾルダー・サーキット (ベルギー)
(ソース:NISMO)

FIA GT1世界選手権第2戦は4月10日、ベルギーのゾルダー・サーキットで決勝となるチャンピオンシップレースが行われた。NISSAN GT-R勢は、3台のGT-Rが次々とアクシデントに見舞われた予選レースの悪夢が再来し、同じく3台がチャンピオンシップレースの序盤にリタイア。しかし予選レースでフィニッシュを果たしていた#23 JRM Racingのドイツ人コンビ、ミハエル・クルム/ルーカス・ルアー組はこの日もNISSAN勢最上位となる9位に入り、選手権ポイント2を獲得した。

波乱のレースで起きた不運により思うように活躍を見せることができなかったNISSAN勢は、チャンピオンシップレースのスタートグリッドでは7番手(#23 JRM Racing)、11番手(#21 Sumo Power GT)、12番手(#20 Sumo Power GT)、16番手(#22 JRM Racing)の位置につけた。それでもJRM RacingとSumo Power GTの両チームには、好スタートを決めてポジションアップを狙う自信がみなぎっていた。しかしその希望はまたしても、スタート後まもなく打ち崩されることになってしまった。

ローリングスタートのシグナルがグリーンに変わると、グリッドに並んだ17台は少しでもアドバンテージを得ようと一斉にアタックを開始。その結果、#20 Sumo Power GTのリカルド・ゾンタ(ブラジル)が#47 コルベットと接触し、この衝撃でゾンタがチームメイトである#21 Sumo Power GTのジェイミー・キャンベル・ウォルター(英国)にヒットしてしまった。2台のNISSAN GT-Rはサイドバイサイドの状態になり、キャンベル・ウォルターが最初のストレートで壁に強く押しつけられる形となってマシンを激しく破損。 両車が1周目でリタイアに追い込まれるという憂き目に見舞われた。

NISSAN勢に降りかかる次の災難はその後まもなく、5周目に訪れた。オープニングラップでの混乱をうまくすり抜けた#22 JRM Racingのピーター・ダンブレック(英国)だったが、#40 フォードGTをパスしようとした際に接触してコース上でスピン。後続の#9 フォードGTを避けきれずにヒットを受けてしまった。ダンブレックもマシンに大きなダメージを受け、ただちにリタイアとなった。

スタートからわずか7分で、コースに残るNISSAN勢はただ1台。しかしその#23 JRM Racingを担うルアーは好走を見せて、25分後のピットタイムまでに6位につけた。次のクルムがこの好位置を守るためにはスムーズなピット作業が不可欠だったが、タイヤ交換に手間取り貴重な時間をロスしてしまう。

ピット作業の遅れにより10位でのコース復帰となったクルムは、ロスした時間を取り戻そうとレース後半で渾身のアタック。この気迫で#40 フォードGTのミスを誘い32周目で9位に浮上した後は、8位の#41 フォードGTまであと僅かに迫ったが、残念ながらパスすることは叶わなかった。

レース後、ルアーは「スタート直後のストレートでアクシデントがあったので、私自身は最初のコーナーを問題なくクリアして、その後は存分にプッシュすることができました。マシンのフィーリングは素晴らしく、レースの戦略もよかったと思います。ピットストップがスムーズに行われていればトップ3も狙えていたと思いますが、残念ながらそれは叶いませんでした」とコメント。

「ミハエル・クルムはレース後半で素晴らしい走りを見せて、激しいプッシュで8位も目前でした。でも、このコースはオーバーテイクが難しいのです。全体としてはマシンの動きもよかったので、残念な点よりもよかった点の方が光ったのではないでしょうか。そして、3週間後の次戦では、これを活かしてさらに前進していきます」

ルアー/クルム組のチームメイトで、ダンブレックのリタイアをガレージで見届けたリチャード・ウェストブルック(英国)は、この日の展開について思慮深い見方を示し、「NISSANに関して言えば、この週末の2レースで起きたことはとても珍しいケースですが、多くを学びました。今すべきことは、ゾルダーで起きたことをすべて忘れて、アルガルブに向けて最善の準備を行うことです。改善できるところはあるので、流れを取り戻しますよ」

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FIA GT1 世界選手権, モータースポーツ

FIA GT 第1戦:波乱の開幕戦、NISSAN GT-Rが2位でフィニッシュ

2011年3月27日

FIA GT1世界選手権開幕戦(UAEアブダビ)レースレポート
3月26日(土) ヤスマリーナ・サーキット (UAE)
(ソース:NISMOウェブサイト)

2011年FIA GT1世界選手権開幕戦は3月26日(土)、UAEアブダビのヤスマリーナ・サーキットで予選レースおよび決勝となるチャンピオンシップレースが行われた。激戦を極めたチャンピオンシップレースでは、JRM Racingからエントリーした#22 NISSAN GT-Rのリチャード・ウェストブルックとピーター・ダンブレック(共に英国)が2位でフィニッシュした。

前日に行われた公式予選の結果、予選レースのグリッドでは5番手(#22)、7番手(#20)、8番手(#23)、9番手(#21)に並んだNISSAN GT-R勢。しかし、スタート直後、上位陣が混戦模様となり序盤のコーナーで衝突が発生、2台がリタイアとなってしまった。幸いGT-R勢が巻き込まれることはなく、リタイアが出た分のポジションが上がった。しかしこれに甘んじることなく、経験豊富なドライビングスキルを存分に発揮したNISSAN GT-R陣は、この予選レースで2位(#22)、3位(#23)、4位(#20)につけた。

ウェストブルック/ダンブレック組は、チャンピオンシップレースではスターティンググリッドのフロントローにつけた。しかしこのスタートで#20 Sumo Power GTを駆るエンリケ・ベルノルディ(ブラジル)が、4番手から一気に首位に浮上する離れ業を見せ、まさに今季を会心の走りで滑り出した。

今年最初のコーナーをNISSAN勢が1-2で制した一方で、ポールポジションからスタートしたフォードGTは3位に後退。25分後には、そのフォードGTがダンブレックをパスし、GT-Rは3位に順位を落とす。しかし、さらに大きなドラマが起こるのは、規定のピットストップ時間に入ってからだった。

#20 Sumo Power GTはピットストップを迅速に終えたが、割り込んできた#41フォードGTとピットレーンで衝突。フォードGTには無理なドライビングを行ったとしてペナルティが与えられたが、Nissan GT-Rはダメージが大きく最終的にリタイアとなってしまった。

一方、JRM Racingのピットでは、#22 GT-Rが絶妙な作業でダンブレックからウェストブルックに交替、NISSAN GT-Rは2位でのコース復帰に成功した。新たに首位に立っていた#3アストンマーチンとの間には6秒もの差がついていたが、ウェストブルックは積極的にプッシュ、最後の数周の間にその差を0.5秒以下差にまで詰めた。この果敢なアタックも首位奪取には至らなかったものの、見事2位で今季の初戦を飾った。

#21 Sumo Power GTのデイビッド・ブラバム(オーストラリア)とジェイミー・キャンベル・ウォルター(英国)もレース後半で踏ん張りを見せ、ポイント圏内の9位でフィニッシュ。しかし、JRM Racingの#23 GT-Rは、ミハエル・クルムとルーカス・ルアー(共にドイツ)がレース前半で奮闘したものの、後半は他マシンからヒットされた上、パンクの不運に見舞われた。これによってステアリング系に異常をきたし、バイブレーションが発生しながらも#23 GT-Rはトップグループと同等のラップタイムで走行。最終的に14位でこのレースを終えることとなった。

#22 GT-R ドライバー リチャード・ウェストブルック
「ピーターと僕自身にとって、JRM Racing、そしてNISSANにとっても、素晴らしい結果となったことは言うまでもありません。ピットストップを絶妙な作業でこなし、私を2位でコースに戻してくれたピットメカニックたちを心から賞賛します。コースに戻った時点ではタイヤが冷えていたのですが、なんとか後ろにつけていたフォードGTを抑え2位を維持しました。その後は前にいたアストンマーチンを捉えようと全力を尽くしましたが、残念ながらわずかに及びませんでした。この週末をこのように素晴らしい形で終えることができた今、大好きなゾルダーでの次戦を楽しみにしています。いい思い出をたくさん持っているコースです。マシンは素晴らしい状態に仕上がったことが分かったので、次戦はさらにプッシュしていく自信がつきました」

同 ピーター・ダンブレック
「JRM RacingとNISSANに関わる全ての人が、この結果を喜んでいます。1日に2回も2位を獲得したのですから、喜べない人などいません!今日の結果は、去年のNISSAN GT-Rがどれだけ惜しいところにいたのかということを表しています。昨年はわずかに安定性が足りませんでしたが、今年は全てが順調だという兆しが見えています。2011年はいよいよ、本格的にタイトルを狙っていくシーズンです」

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FIA GT1: スパ・フランコルシャン

2010年7月30日

予選レース、決勝を今週末に控えた、FIA GT1世界選手権第5戦 スパ・フランコルシャン。
木曜日までの様子のフォトギャラリーです。

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