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FIA GT 第9戦:北京で巻き返しの日産勢、GT-Rが3位フィニッシュ!

2011年9月11日

FIA GT1世界選手権第9戦 – レースレポート

FIA GT1世界選手権第9戦は9月10日、中国北京にあるゴールデンポートパーク・サーキット(金港賽道)で決勝となるチャンピオンシップレースが行われました。日産勢が挑んだ北京戦は予想外の展開となり、#23 JRM Racingのミハエル・クルム/ルーカス・ルアー(共にドイツ)組がGT1ドライバーズ選手権の首位を堅守しました。そのほか3台のGT-Rも大いに見せ場を作り、#20 Sumo Power GTが6位、#22 JRM Racing が7位、#21 Sumo Power GTが8位と、全車がトップ8でのフィニッシュを果たしました。

GT-R勢が不振に終わったプレ予選から一転、ヘビーウェットの予選レースでは4台のGT-R勢全車がトップ8でフィニッシュ。そして、さらに午後に行われたチャンピオンシップレースでは、Sumo Power GTにさらに運が巡ってきました。1台にグリッドペナルティが科せられたため、チーム両車のグリッドポジションは、それぞれ9位(#20)、10位(#21)に繰り上がりました。また、レース自体はコースの路面が水浸しになってしまっていたため、セーフティカー先導による伝統的なローリングスタートで幕を開ける好都合にも恵まれます。さらに先導していた日産X-トレイルがようやくピットレーンに戻ると、次のラップが半周を終わろうかという間にも3台がスピンに見舞われました。

レースが動いたこの短時間に、#20 Sumo Power GTのニック・キャッツバーグ(オランダ)は3つ順位を上げての6位浮上に成功。しかし、#22 JRM Racingのリチャード・ウェストブルックはパンクによりピットインを余儀なくされ、後方集団にまで後退する不運に見舞われました。再びセーフティカーが入った時点で、GT-R勢は4位(#23)、6位(#20)、10位(#21)、15位(#22)につけていましたが、直後に#37ランボルギーニもスピンを喫したため、#22はすぐに14位に上がりました。

セーフティカーがピットに戻ってまもなく、全ての行方を決めるピットインタイムがやってきましたが、今回は特にその影響は大きくなりました。#23は一つ順位を下げて#41フォードGTの後ろでピットインを迎えましたが、交替したミハエル・クルム(ドイツ)はすぐに4位の座を奪回。#20 Sumo Power GTのエンリケ・ベルノルディ(ブラジル)は、ピットインタイム直前に7位に順位を落としていましたがすぐに6位を取り戻し、同チームの#21は10位の座を守りました。このピットインで大きく飛躍したのは、#22 JRM Racing。7つ順位を上げて、7位でコースに復帰してみせました。

レースの後半では、#22 JRM Racingと#20 Sumo Power GTが、#12コルベットの執拗なオーバーテイクに遭い、ともに順位を一つ下げましたが、#21 Sumo Power GTのデイビッド・ブラバム(オーストラリア)は9位に浮上しました。前方では、クルムが3位につけている#4アストンマーチンとの差を0.5秒差ほどまでに詰めてきていましたが、レース残り5分という時点で#12コルベットのスピンにより再びセーフティカーが入り、これで万事休すかと思われました。

しかし、ドラマはこれで終わりではありませんでした。セーフティカー導入のわずか1分後に、#4アストンマーチンがトラクションを失いクラッシュ。GT-Rの4台すべてが1つずつ順位を上げ、クルム/ルアー組が見事ポディウムフィニッシュを果たしたのです。

レース後、#23 JRM Racingのルーカス・ルアーは「素晴らしいリザルトです。特に、昨日は今季初めてQ1を通過できなかったので、今日の2つのレースを4位、3位で終えることができたのは最高の内容。日産とJRMのメカニックたちの苦労に感謝しなくてはなりません」と語りました。

「今日は天気に助けられたと思います。マシンをライン上にキープすることが、本当に難しかった。セーフティカーの後ろで速度を落として走っていた時でもです。私たちの前や周辺の他車に起こったことも、私たちには後押しの形になりました。ほんの少しの運で、私たちは山場のレースで3位に入ることができたのです」

ルアーのチームメイト、ミハエル・クルムも「結果にはとても満足しています。正直に言えば、今日は全力でプッシュしていましたが、それは少し危険が高すぎると感じることもあり、ピットウォールにヒットしそうになったりもしました。GT-Rのフィーリングは素晴らしく、中国での2つのトリッキーなレースを終えて、ドライバーズ選手権首位を維持できていることをうれしく思います」と語りました。

「残るは、アルゼンチンで迎える今季の最終戦です。コースはアストン勢に向いているようですが、同時にGT-Rも、昨年のサンルイス以来、格段に向上しています。一筋縄ではいきませんが、アストン勢と対等なペースを出せるように作業を続けていきます。アルゼンチンでいい走りができることを願っています」

2011年FIA GT1世界選手権最終戦となる第10戦は、11月4-6日、アルゼンチンのサンルイスで開催されます。

決勝レース結果

順位 NO ドライバー マシン TIME 周回数
1 8 Stefan Mücke
Darren Turner
Aston Martin DB9 1:00:23.990 42
2 7 Tomas Enge
Alex Müller
Aston Martin DB9 1:00:24.962 42
3 23 Lucas Luhr
Michael Krumm
Nissan GT-R 1:00:25.583 42
4 41 Maxime Martin
Bertrand Baguette
Ford GT Matech 1:00:26.716 42
5 12 Michael Rossi
Nico Verdonck
Corvette Z06 1:00:26.945 42
6 20 Nicky Catsburg
Enrique Bernoldi
Nissan GT-R 1:00:27.377 42
7 22 Richard Westbrook
Peter Dumbreck
Nissan GT-R 1:00:27.713 42
8 21 Jamie Campbell-Walter
David Brabham
Nissan GT-R 1:00:28.828 42
9 47 Manuel Lauck
Benjamin Leuenberger
Lamborghini Murcielago 670 R-S 1:00:30.150 42
10 4 Christian Hohenadel
Andrea Piccini
Aston Martin DB9 52:20.286 37

第9戦決勝レース終了後のチームポイントランキング

順位 チーム マシン ポイント
1 Young Driver AMR Aston Martin DBR9 224
2 JR Motorsports Nissan GT-R 216
3 Hexis AMR Aston Martin DBR9 195
4 All-Inkl.com Münnich Motorsport Lamborghini Murcielago RS-V 182
5 Sumo Power GT Nissan GT-R 131
6 Marc VDS Racing Team Ford GT Matech 112
7 Swiss Racing Team Lamborghini Murcielago RS-V 32
8 Belgian Racing Ford GT Matech 17

第9戦決勝レース終了後のドライバーポイントランキング

順位 ドライバー 国籍 No チーム ポイント
1 Michael Krumm
Lucas Luhr
Germany
Germany
23 JR Motorsports 131
2 Stefan Mucke
Darren Turner
Germany
Britain
8 Young Driver AMR 120
3= Markus Winkelhock
Marc Basseng
Germany
Germany
38 All-Inkl.com Münnich Motorsport 101
3= Andrea Piccini
Christian Hohenadel
Italy
Germany
4 Hexis AMR 101
5 Tomas Enge
Alex Muller
Czech Republic
Germany
7 Young Driver AMR 100
6 Maxime Martin Belgium 41 Marc VDS Racing Team 98
7 Clivio Piccione
Stef Dusseldorp
Monaco
Netherlands
3 Hexis AMR 80
8 Dominic Schwager
Nicky Pastorelli
Germany
Italy
37 All-Inkl.com Münnich Motorsport 76
9 Jamie Campbell-Walter
David Brabham
Britain
Australia
21 Sumo Power GT 75
10 Peter Dumbreck
Richard Westbrook
Britain
Britain
22 JR Motorsports 74
12 Enrique Bernoldi Brazil 20 Sumo Power GT 49
14 Nick Catsburg Netherlands 20 Sumo Power GT 43
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